花束・ブーケの保存方法。もらったお花を長持ちさせるコツ

結婚式のブーケやお祝いで花束やブーケをもらったり、プロポーズでバラの花束をもらったり・・。そんな特別な想い出の花束は、お家に帰ってからもできるだけ長く保存して、残しておきたいですよね。

この記事では、そんな大切な花束を、上手に自分で保存する方法と長持ちさせるコツをご案内します。

\ まずは! /

もらった花束を残そう。保存方法を決める

せっかくもらった花束ですので、少しでも長くそばに残しておきたいですよね。さっそく保存の方法について検討しましょう。

生花のまま保存する・ドライに加工する?

まず、花束・ブーケの保存は「生花のまま保存するか」「ドライフラワーなどに加工するか」で大きく異なってきます。

花束/ブーケの保存方法:

  • 花瓶に挿して、生花のまま保存する
  • お花をドライフラワーに加工して保存する
  • プリザーブドフラワーに加工して保存する

もし自分で花束の保存処理を行うのであれば、生花のまま保存するのが一番取り組みやすい方法です。

生花よりも長い期間保存したければ、ドライフラワーやプリザーブドフラワーに加工する必要がありますが、過去にそのような加工を行ったことがない場合、上手に保存するための技術や道具が必要となりますので、初めて行う方にはちょっとハードルが高くなってきます。

もらった花束を保存しよう
きれいな花束をもらったら、できるだけ長く保存したいですよね!

保存方法と保存期間の目安

保存方法ごとの保存期間の目安は:

  • 生花の場合:数日〜半月
  • ドライフラワーの場合:1ヶ月〜
  • プリザーブドフラワーの場合:数ヶ月〜数年

保存できる期間は、生花かドライフラワーかはもちろん、お花の種類や保存環境に大きく依存して変わってきます。

例えば、生花のまま花瓶で保存する場合でも、茎の処理や、毎日のお手入れの良し悪しで保存期間に影響しますよ。

ドライフラワーやプリザーブドフラワーでも、湿度や紫外線、物理的なダメージなどに影響されて、時間とともにお花の状態は変化していきます。

花束・ブーケの保存商品の制作の依頼する方法も。

自分でドライフラワーにしたりするのが不慣れでちょっと大変そう・・、という場合は、「花束の保存の加工を行っている制作会社に依頼する」というのも、多くの方が選ばれる方法です。

当店サラ・ガウディでも、ブーケを保存する商品をご案内しております。できるだけ気軽にご相談いただけるようお手頃な価格で提供しておりますので、ご覧になってみてくださいね。

ちなみにもし大きな花束であれば、加工に必要な分だけを制作会社に送付して、残りの残りを自分で生花のまま花瓶で保存するなど、必ずしも1つだけの方法を選ぶ必要もありませんよ


この記事では、生花のままでの花束の保存、そして、ドライフラワーで保存を、自分で行う場合の方法について、それぞれ詳しくご案内していきますね。

\ 保存方法1 /

花束を生花のまま保存する方法

それでは、まずはご自分で生花のまま保存する方法から詳しく見ていきましょう。順をおってステップごとに、詳しくご案内していきますね◎

[1]ちょうどよい花瓶を用意する

まずは最初に、花瓶などのしっかりとした容器を用意しましょう。

こちらの写真は大きめサイズの透明な花瓶の例ですが・・

保存用の花瓶
安定した花瓶。透明でお水の状態がわかりやすいです。大きめで安定したコップや容器でも代用できますよ。

花束のボリュームが入れられるような大きい花瓶をお持ちでない方も多いのではないでしょうか?

そんなときは「大きめのコップ」や「はちみつやピクルスの空き瓶」などが利用できます。入り切らない場合は、複数の容器に取り分けてももちろん構いません。

注意点としては、小さい容器はお花をたてると意外にグラグラしやすいですので、できるだけ安定しやすい入れ物を使いましょう。(触った拍子にひっくり返ってしまうと、水浸しでいろいろと大変です・・)

[2] 花束の包装をといてバラバラに

このあと、花束の形のままどなたかにまたプレゼントする予定がない限りは、花束の包装と紐を解いてしまったほうが、この後の処理が楽になりますよ

きれいな花束をほどくのは名残惜しいですよね、そんなときは花束の状態での写真も想い出に撮っておいてくださいね

※周りに気をつけて、ぶつけないように、丁寧に。

ご自宅のキッチンや洗面所で行うことになると思いますので、お花を壁や物にぶつけて、お花を傷めないように気をつけてくださいね。

※渡す前の花束は紐をほどかず、そのままでもOK

もし「花束そのまま保存したい」という方は、必ずしも紐をほどかなくても(お持ちの花瓶に活けることができれば)大丈夫です。

このあと詳しく解説しますが、茎の先端が傷みきっておらず水に使っていれば、お花は吸水することができます。束のこのまま花瓶につけておけばOKです。

ただしリボンが花瓶で水浸しになってしまうようであれば、リボン部分だけは外してあげてもよいでしょう。

多くの場合、リボンの下に別の丈夫な紐で茎がしばってあるはずですので、リボンの結び方を覚えておいて、また後で結び直しましょう。(

花束のリボンをはずす
リボンもきれいですが、水浸しになってしまいますので、よけておきましょう。見た目は複雑でも、取り外しし易い用になっている場合も多いです。

[3] 余分な葉っぱや、枯れている花があれば、取り除く

花束によっては、まだ葉が沢山ついていたり、ほとんどなかったり様々ですが、もし花束に大量の葉っぱがついているのであれば、余分な葉っぱ取り除いてしまうほうが花瓶での保存に向いています。茎の下の方の葉っぱを中心に、思い切って減らしてしまいましょう。

吸い上げた水分の多くは、葉っぱから放出されますので(蒸散といいます)、葉っぱが多いほど乾燥が進みやすいのです。全部とってしまっても構いません。

もちろん「できるだけ花束のデザインをそのまま保存したい」という理由であれば、葉や枝も残しても構いません。お花の楽しみ方はそれぞれですので、ご自身のイメージするようにお作りいただくのがベストだと思います。乾燥しやすいという点だけ、ご留意くださいね。

※葉っぱが花瓶の水に触れないように。

ただし、花瓶の水に浸かってしまうような下の部分の葉っぱは、必ず取り除いたほうがよいでしょう。葉っぱが水に浸かると花瓶の水が痛みやすくなり、保存期間を縮める原因となってしまいます。

※枯れているお花(花がら)も取り除きましょう

また、すでに枯れているお花や、折れている枝があれば、こちらも取り除いて下さい。吸い上げた水分が、残ったお花部分に回りやすくなります。また、枯れた花や茎が花瓶の中に落ちると、お水が痛みやすくなってしまいます。

[3]水中でお花の茎の先端を切り落とす(切り戻し)

お花をいきいきと長く残すためには、茎の先端の処理はとても大切です

花束の茎の先端を見てみてください。傷んだり乾燥していたりしませんか?

花束の茎の先端
乾燥してボサボサになった花束の茎の先端。

茎の先端は、花瓶に挿した後に水分を吸い上げる生命線になります。ここが傷んだ状態だと、お花がうまく水を吸い上げられないだけでなく、傷んだ部分から雑菌が発生しやすくなりぬめりですぐに導管が詰まってしまいます。

このような傷んだ茎の先端を切り落として、傷んでいない新しい茎面を露出させることを「切り戻し」といいます。

お花の切り戻しのステップ:

  1. 洗面所やシンクで、桶・たらい(なんでも)に水をためる
  2. 茎の先端を水中につけ、茎の傷んだ部分を「斜めに」切り落とす。

切り戻しの長さは通常 1~3cm が目安ですが、目的は「傷みのない(少ない)茎の面が露出する」という点ですので、茎の傷み具合を見て判断してくださいね

花束のままの場合、この作業が難しいかもしれませんが、斜めに切らずまっすぐでも大丈夫ですので、束の外側から1〜2本ずつ丁寧に行ってください。

桶に水を貯める。
バケツやたらいにお水をためて作業しましょう。使う前に、たらいは一度きれいにしておいてくださいね。

Point 1) 必ず水中で行いましょう

切り戻しの際に、どうしてわざわざ水につけるのには、大事な理由があります。

空気中だと、切った拍子に茎の導管の中に空気が入り込み、導管が空気で詰まってしまうからです。これだとお花が水を吸えなくなってしまいますので、必ず水中で切り上げるように注意して下さい。

この「空気の詰まりやすさ」もお花の茎の種類によるので、空気中で切ってもある程度大丈夫なお花もあるのですが、よくわからない限りは必ず水中での切り戻しをおすすめします。

このように水中で茎を切り戻すことは「水切り」と呼ばれます。

花束の先端を水中でカットする「水切り」の様子
茎の先端をお水につけて行います。(この写真では、花束のまま作業しています)

Point 2) 茎の切り戻しは斜めに

お花の茎を斜めに切ってあげると、茎の導管と水との接地面が広がり、水を吸い込みやすくなります。

Point 3) 切れやすい丈夫なハサミを使いましょう

切り戻しの際のハサミは、もしお持ちであれば「園芸用のハサミ」がベストです。てこの原理で力が入れやすいだけでなく、太く丈夫な刃でスパッときれいに切ることができます。

持っていなければ、大きめのハサミや、キッチン用のハサミでもかまいません。

花束をカットするハサミ。
園芸用のハサミ。お花の茎が固くても、力が入れやすく、切りやすく作られています。

Point 4) 茎の長さを花瓶に合わせて、適切に

もし花束のお花の茎が結構長いときは、茎の長さをどうすればいいか、悩んでしまいますよね。

お花の保存の意味では、そこまで神経質になる必要はありません。花瓶に活けたいイメージで、ちょうどよい長さより、少し長いくらいにしましょう。

この後の記載しますが、お花を保存している期間中に何度か茎の切り戻しを繰り返しますので、少しだけ長めに残して置くとしておくと、あとで長さが足りなくなることがありません。

なお、もし茎の途中が折れていたり、潰れて傷んでいたりすれば、その部分では水がすいあげられませんので、傷み部分はできるだけ切り落とすことをおすすめします。

[4] 花瓶にお水を入れ、お花をきれいに整えて。

最終ステップです。

切り戻したお花を水を入れた花瓶に移していきます。すべてのお花の切り戻しが終わったら、お水の量を調整しましょう。

花瓶の水量は「茎の先端一部が浸かる程度」に

重要なポイントですが、花瓶にお水を入れすぎてはいけません。花瓶のおよそ1/3 ~ 1/4 程度、入っていれば十分です。

自然のお花の茎は水に浸かっていません。茎が水で埋まってしまうと呼吸ができず痛みやすく、また水分中の雑菌に侵されやすくなってしまいます。茎自身が水を吸い上げる仕組みを持っていますので、必要以上にたくさん水を入れる必要はないのです。

ただし、少なすぎると花瓶が不安定になったり、うっかり水換えを忘れた場合1日でカラカラになってしまう事もあるので、それを踏まえて、ほどよい水加減にしましょう。

※「深水(ふかみず)」で吸水を助ける方法もあります

なお、最初の水揚げのときだけ、お花の吸水を助けるためにわざとお花の首まで浸かるようたくさん水高くいれてあげる「深水(ふかみず)」という方法があります。

「水面」から「お花部分」までの距離が、お花が重力に逆らって水を吸い上げる距離ですので、深水によってその距離を短くしてあげることで、お花の吸水を早めることができるのです。乾燥が極端に進んで弱ってしまったお花の吸水を促す方法の1つとなります。

ただし、ずっとそのままにしておくとやはり茎が痛みやすくなってしいますので、お花に軽くふれてみて「花びらにハリがでてきた」と感じるくらいになったら、水を減らして適切な水量に調整してくださいね。

お花によりますが、数時間〜1日程度で水揚げが済むはずです。

生花の花束を「もっと長く」保存するためのポイント

さて、ここからは花瓶にさしたお花をできるだけ長〜く残しておくためのコツについて、ご案内します。

保存のコツ1: 水揚げ・切り戻しは丁寧に

花束のお花(切り花)は、土から切り離された時点で、お水を得ることができなくなりますよね。それでも、お花自体は葉っぱなどからどんどん水分を放出していきますので、そのままではすぐに乾燥して枯れてしまいます。

お花がお水をスムーズに吸収できる状態を作ってあげる事が、長く保存するポイントです

なお、水揚げの方法には、沸かしたお湯を使ったり、茎を焼いて炭化させる高度な方法もありますが、お花によって向き不向きがあります。慣れていない場合は、お水を使うのが一番安全だと思います。

保存のコツ2: 花瓶の水を毎日入れ替えて、きれいに保つ

花瓶のお水は非常に雑菌が繁殖しやすい環境です。土から切り離されたお花の茎は、そんな花瓶の中では特に腐りやすくなっています。

花瓶のお水は毎日取り替え、お水を清潔に保ちましょう

特に夏場のような、20度を超えてくる環境では毎日水を入れ替えてあげましょう。透明な花瓶やコップであれば、1日でどんどん水が濁ってくるのが分かると思います。また20度以下の涼しい環境でもできれば毎日、最低2〜3日に1回は取り替えます

きれいな水をキープして、少しでも雑菌が繁殖を抑えることは、そのままお花の保存期間を長くすることつながりますので、忘れずに取り替えましょうね。

過酷な環境でも強く長持ちするお花もあれば、また非常にダメージを受けやすいお花もあります。お花によって変わってきますので、毎日様子を見てあげてくださいね。

花瓶の水が濁ってきた様子
1日で濁ってしまった花瓶の水。透明な花瓶だとわかりやすいです。

保存のコツ3: お花の茎の先端が傷んできたら、再度「切り戻し」をする

花瓶の水を入れ替えるときに、茎の先端をチェックしてみましょう。

触ってみて、ぶよぶよしていたりぬめっているようであれば、そこで水が詰まってしまいます。傷み部分をすこし切り落として、お花が吸水しやすいようにしてあげましょう。

「水中で斜めに」をお忘れなく。

花束の先端が腐食してきた様子
傷んだ茎は変色して柔らかくなっています。雑菌繁殖と水の腐食につながりますので、切り落としましょう。(この写真では、花束のまま作業しています)

保存のコツ4: 花瓶の中の「ぬめり」を取ろう

水を入れ替えるとき に花瓶の中を触ってみて、もし「ぬめり」が発生していれば、雑菌が繁殖しているということ。ぬめりは花瓶の内側に張り付いていますので、水だけを入れ替えただけではとれません。

これでは水を入れ替えても、またすぐに花瓶が雑菌だらけになってしまいますよね。

ぬめりは、スポンジと食器用やお風呂掃除用、または食器用の中性洗剤でゴシゴシ洗うとスッキリ取れます。ゴシゴシするのがポイントです。洗ったら花瓶はよくすすいで下さいね。

おしゃれなカタチの花瓶も素敵なのですが、花束を長く保存する目的であれば、大きくて洗いやすい花瓶や容器がいいかもしれませんね。

保存のコツ5: 切り花用の「栄養材・延命剤」の使用も◎

必須なものではありませんが、花瓶の「切り花用の栄養剤」または「延命剤」も、花束の保存におすすめです。

こうした薬剤は「花瓶のお花が長持ちするように」専用に調合されています。雑菌の繁殖を抑えたり、お花の栄養となる成分、またお水を吸い上げやすくする成分、花びらが落ちにくくなる成分などが含まれていますので、生花の花瓶での保存には適したものとなっています。

お買い求めの際は、必ず「切り花用」をお選びくださいね。(「植木用」は用途が完全に異なりますので、使わないで下さい。)

雑菌の増殖を抑える作用のものを使えば、お水の入れ替え頻度を減らすこともできます。詳しくはお使いの薬剤の説明書に記載に従って下さいね。

ハイター・お酢・クエン酸は雑菌の繁殖を防ぐ?

薬剤でなく、翌家庭にあるもの、お酢、クエン酸や、重曹でお水のPHを調整することで雑菌の繁殖を抑える方法もあります。ただし、いずれも分量を間違えるとお花に大きなダメージがでてしまいますので、オススメはしません。大切な花束ですので、むしろお水を毎日変えるほうが安全で良いでしょう

保存のコツ6: 直射日光を避けて、できれば涼しい場所に。

花瓶のお花は直射日光を浴びると、どんどん水分が奪われてしまいますので、窓際でも日の当たらない場所におきましょう。

また、温度が高いほど雑菌が繁殖しやすいですので、できるだけ涼しい場所の置いたほうがよいでしょう長く保存するためには5~10℃程度の環境が好ましいです。

また、30℃に近づくにつれて、雑菌が増える速度があがってきます。花瓶の水も痛みやすいので、ご注意ください。

保存のコツ7: 冷房の風が当たる場所は避けて置く。

涼しいほうがよいとはいえ、冷房の乾燥した風を浴びせ続けるのは、お花にとって過酷です。直接風が当たる場所は避けて保存しましょう。

保存のコツ8: ぶつかりやすい場所に置かない

これも意外に大切です。何かの拍子に引っかかったり、ぶつかって倒したりしてしまうと、お花もダメージをうけるだけでなく、花瓶が割れたり、水浸しになったり・・、精神的にもショックが大きいですので、ぶつかったり引っかかったりするリスクの高い場所を避けて、安全な場所に配置しましょう。

\ 保存方法2 /

花束をドライフラワーにして保存する方法

さて、ここからは花束のお花を、ドライフワラーにして保存する方法についてです。

花束をドライフラワーに加工すれば、数ヶ月〜数年(環境次第)もの長い間残しておくことができます。ただし、ドライの方法や保存環境に注意する必要がありますので、見ていきましょう。

[1]お花が新鮮なうちに、素早く乾燥させる。

ドライフラワーで花束をきれいに残すコツは、下記の2点です。

  • 新しい新鮮な状態のお花加工する
  • できるだけ早く・しっかりと乾燥させる

最初の時点でお花の傷みが多いとそのまま、お花の組織が壊れているのでカタチがきれいに残りにくく、またお花の色素の崩壊も進んでしまっているので、黒ずんだ色合いになりやすいです。できるだけ新鮮なうちにドライにしましょう。

また、水分を含んだ期間が長くなると、その期間傷み・腐食がすすんでいきますので、できるだけ短い期間で乾燥させるほうが好ましいのです。

生花のバラと、ドライフラワー保存したバラの比較
生花のバラ(一番左)とドライフラワー。一番右のバラは鮮度が落ちてからドライにしたもの。真ん中のバラに比べてやや黒ずんでいるのがわかります。(※3つは同じ畑からバラではないため個体差もありますが、このような傾向があるというご参考の写真でした。)

[2]乾燥剤「シリカゲル」でドライフラワーに

上記の通り、ドライフラワー保存するにはお花を乾燥させる速度が大切です。

お花の素早い乾燥には、粉末タイプの「シリカゲル」を使います。

シリカゲルは吸湿素材として知られています。(せんべいなどのお菓子の袋に入っていたりするアレです。)粉末タイプであれば、お花の花びらの隙間など細かいところに入り込んで、ムラが少なく素早く吸湿することができるのです。

また、タッパーなどの密閉容器を使えば、外気の環境に左右されにくくなります。

しっかり蓋の閉まるもの、また、お花の量やサイズにあわせてちょうどよい物をお選び下さい。

この方法のデメリットとしては、密閉容器の大きさやシリカゲルの量で、ドライにできる量も制限されるので、たくさん作るにはやはり、その分シリカゲルも容器もたくさん購入する必要があります。

初めての方でも、ボリュームのある花束で、一部のお花で少しだけトライしてみるのは取り組みやすいと思います。

[ご参考] ハンギングでのドライフラワーは難しい?

ドライフラワーには、ハンギング(吊るし)でドライにする方法もありますが、湿度の高い日本の環境では、お花が痛みやすくなっています。

植物の葉部分など薄く丈夫な繊維であれば、ハンギングでのドライも可能な場合が多いですが、お花の付け根の部分は暑く水分が多いため乾燥まで時間がかかり、全体が傷んだり変色しやすくなってしまいます。

花びらが薄く繊細なものもあります。花の種類がハンギングでのドライに向いているかどうかよくお調べになってから、お試しいただくと良いと思います。

また、除湿機や、扇風機(換気)で空気が停滞しない環境を作って、乾燥を手助けしてやるのもよいでしょう。直接お花に風を当てないようにお気をつけ下さい。風のダメージを受けたり花びらが散ったりしてしまいます

ハンギングでは、季節によっては虫(シバンムシなど)が発生することがあります。この虫がハンギングの際の一番の天敵です。屋外や、窓を開けて吊るしていると、非常に虫がつきやすくなりますので、ご注意下さい。

\ おすすめは・・・ /

花束・ブーケの保存は制作会社に依頼するのも◎

生花で花束保存はなんとかできそうですが、ドライフラワーなど、初めての方は、花束を上手に自分でドライにして保存するのはすこし不安がありますよね。

そんなときは加工を行う制作会社に依頼をご検討してみてはいかがでしょうか?

サラ・ガウディの「花束・ブーケの保存」

当店サラ・ガウディは、フラワーを使ったアイテムのお店です。アクセサリーや造花ブーケに加えて、花束・ブーケの加工保存のサービスを行っております。ぜひ一度、ご覧くださいませ。

花束を「フラワードーム」で保存

当店の人気商品の「フラワードーム」は、花束やブーケのお花をドライフラワーにして保存します。

サイズがコンパクトですので、花束全体をまるごとそのままようにするには難しいですが、お花がもつ立体感を活用したインテリアとして、そばに残して置くことができます。保存することができます。

花束を保存したフラワードーム
花束・ブーケの保存「フラワードーム」の例

※保存時のお花の配置デザインはご指定いただくことができませんので、ご了承くださいませ。お預かりしたお花の種類や大きさ・状態を見て、最善なデザインをフローリストが判断いたします。

フラワードームはこちらから:

花束をドライにして「フォトBOX」として保存

フォトBOXです。L版の写真がぴったり入る、すこしコンパクトなサイズですので、お入れできるお花のサイズに制限がありますが、お部屋のインテリアにぴったりです。

花束を保存するフラワーフォトBOX
花束・ブーケの保存「フォトボックス」の例

フォトボックスはこちらから:

花束をアクセサリーで保存

花束のお花を使って、レジン(樹脂)で花びらを閉じ込めた、小さなアクセサリーをお作りします。お花の鮮度が落ちてしまっても、きれいな花びら部分が残っていれば、少量のお花でもお作りすることができます。

気軽にご検討いただきやすいアイテムです。

花束・ブーケを保存したアクセサリー
花束の保存「花びらのアクセサリー」

花びらのアクセサリーはこちらから:

\ 参考情報 /

ドライフラワー(ドライフラワー商品)の保存の注意点

最後になりますが、ドライフラワーの保存時の注意についてです。

ご自身でドライにした後も、ドライフラワーで制作された商品でも、湿気からダメージを受けたり、時間とともに色があせて経年変化していきます。保存環境にご注意下さいませ。

湿度の高い環境では保存できない

湿度の高い環境では、お花が吸湿してしまうことで痛みやすく、悪い場合、虫が発生することもあるので注意しましょう。

太陽の光で色が褪せやすい

また、特に紫外線によって色素が壊され、どんどん色があせていきます。直射日光を避けるのはもちろんですが、できるだけ長く保存したい場合は、日があたりにくい場所に飾るのがおすすめです。

ドライフラワーの保存に向かない場所:

ドライフラワーの場合、特に下記は要注意です:

  • 寝室(寝ているときにかいた汗の水分が布団に吸収されていますので、基本的に寝室は湿度が高めです)
  • 窓際(外気にさらされたり、閉めていてもで窓ガラス付近は結露により湿度が高まります。また陽を浴びやすいです)
  • 玄関(たえず外気にさらされます)

ドライにしたお花をできるだけ長く保存したい場合は、できるだけ窓や外気から遠い場所を選びましょう。

花束・ブーケを美しく保存して、すこしでも長くそばに。

いかがでしたか?もらった花束を保存するときは、生花でもドライでも、この記事でご案内したようなコツや、保存の注意点を知っておくだけで、ぐっと保存期間が伸びて、長く残すことができますよ。

みなさまの想い出の花束が、少しでも長くそばに残せますように。